エンジニアに向いている人、向いていない人
エンジニアになりたいと思った時に、はたして自分はエンジニアに向いているのかどうかと考えるでしょう。すでにエンジニアになっている人は、そうした考えを抱くことありませんが、これからエンジニアとして働いてみたいという人は、自分がエンジニアとして働き続けられるかどうか気になるのが当然です。
そこでこの記事ではエンジニアの中でもIT系のエンジニアとして働こうかどうか悩んでいる方に、自分がエンジニアとして働けるかどうか判断する基準を紹介します。
そもそもITにおけるエンジニアとは
エンジニアと言っても「○○エンジニア」と呼ばれる人たちはたくさんいます。IT業界で代表的なエンジニアと言えば、システムエンジニアとプログラマーです。システムエンジニア(SE)はお客様の要望を聞いて行う、要件定義、システム設計、テスト、運用が主な仕事です。
一方、プログラマーはプログラミングをする人で、基本的にはシステムエンジニアの指示に沿って、プログラミングします。しかしシステムエンジニアとプログラマーの両方を兼ねている人も多く、明確に役割分担していない会社もあります。
また最初からシステムエンジニアになるというよりも、プログラマーを経験してシステムエンジニアになる人が多いです。そのためプログラミングがまったくできないシステムエンジニアはおらず、プログラミングはじめ、IT関連の知識は身につけておく必要があります。
ここではシステムエンジニアとプログラマーをエンジニアとして位置づけて、話を進めます。
IT人材不足でエンジニアの仕事が得やすい
そもそも現在の日本において、システムエンジニアやプログラマーを含む、IT人材は人数が足りていません。今後もIT人材としての需要があるため、エンジニアになろうと思えば、転職できる可能性が高いです。
もちろんある程度の年齢で、まったくIT系の経験がないのにエンジニアとして転職するというのは難しいです。しかし20代前半の若い人でプログラミングの経験があれば、会社としても採用してエンジニアとして育てるという選択肢はあります。
また、最近ではプログラミングを学ぶ無料教材やオンライン講座等も増えているため、働きながらプログラミングの学習をする環境も整っています。まずは自分でプログラミングの勉強して、それからプログラマーとして転職し、システムエンジニアを目指すという方法もありです。
ただし働いてみてエンジニアが向いていないと思うよりも、事前に自分はエンジニア向いていると思って働きはじめた人の方が長く働けるはずです。そこで自分がエンジニアに向いているかどうか、そのポイントを紹介します。
エンジニアに向いている人は?
エンジニアに向いている人は、いくつか要素があると思いますが、ここでは代表的な4つの要素について説明します。
・プログラミングが好きな人
先ほどの述べたとおり、エンジニアにはプログラミングの知識が必須なわけですから、プログラミングが好きと思う人しか働けません。プログラミングが好きな人は、プログラミングで自分がやりたいことをできる人です。
できたものに関しては、人によってレベルがさまざまですが、自分がやってみたいことをプログラミングして作ってみるという意欲がない人だと、エンジニアとしては長く働けないでしょう。
・コミュニケーションが取れる人
プログラマーであれば基本は指示に従い業務を行いますが、システムエンジニアとなるとお客様と接することも多く、お客様の要望を聞いてシステム設計をする必要があります。そのため、コミュニケーションが苦手な人には難しい職業です。
ただしプログラミングができれば、プログラマーとして働いていく道があるので、システムエンジニアにこだわらずにプログラマーの一流を目指すのもよいでしょう。
・新しい技術を学びたい人
ITの世界は技術がどんどん進化しています。そして最新の技術を学んでいかないと、開発の現場で苦労することも多いです。そのため自分で時間をとって別のプログラミング言語を勉強したり、最新の技術を身に付けたりする意欲がある人でないと、エンジニアとして働き続けるのは難しいでしょう。
プログラミング言語も1つよりは2つできる方がよいです。さらに違う言語を勉強しようと思える意欲がある人は、さまざまな現場で活躍できます。その結果として、仕事も増えて、フリーランスになっている人もいます。
またプログラミングだけでなく、ネットワークやセキュリティの知識も必要なので、そうした新しい知識を学ぶことに抵抗のない人が向いているでしょう。
・自分で作りたいサービスがある人
プログラミングをそもそも学ぶ理由が、新しいものを作り出すためです。会社からプログラミングしなさいと言われる場合もありますが、それだけだとなかなか長続きしません。
会社で自分の作りたいものを作ると言えなくても、どこかで自分の作りたいサービスがあり、作ってみたいと思っている人は、エンジニアに向いています。
そしてそういう人は家で仕事とは関係なくプログラミングをしていたりするものです。その作品は自身のポートフォリオにもなるので、転職にも生かされます。そのため会社が変わってもエンジニアとして働いていける人でしょう。
エンジニアに向いていない人は?
エンジニアに向いている人についてはすでに説明しましたが、向いていない人もいます。もちろんここに該当する人であっても、エンジニアとして働いている人もいるので、あくまでも傾向として参考にしてください。
・プログラミングにアレルギーがある人
エンジニアをするのに、プログラミングにアレルギーがある人は難しいです。プログラミングの学習をしてみると、プログラミングが苦手という人は一定程度います。本ライターでもある私自身も大学で学んでいて、プログラミングが苦手という人は、コンピューターの要求通りにプログラミングを作っていくというのが苦手な人だといえます。
プログラミングで問題を解決していくことが苦手な人は、エンジニアにならない方がよいです。プログラミングについては、書籍やオンラインで簡単に学べるので、プログラミングに興味があったらまずは勉強してみて、自分はプログラミングに向いているかどうか判断するのがよいでしょう。
・同じ作業を繰り返すのが苦手な人
エンジニアの現場は、同じ作業が繰り返されることも多いです。もちろん日々行っているプログラムは変わるわけですが、業務のルーティーンはほぼ変わりません。そうした日々の作業が苦手という人は、エンジニアには向かないでしょう。
またプログラマーからスタートして、システムエンジニアになって要件定義など上流の工程に行く道もあるので、最初はプログラマーからスタートして、違う業務へ移るというやり方もありです。そうしたキャリアが社内にあるかどうかも重要でしょう。
・人の話をきいてまとめるのが苦手な人
システムエンジニアを目指す場合、お客様の話を聞いてまとめる能力が必要です。お客様が望んでいるシステムとはまったく違うものができてしまっては問題です。ただし先ほども述べたとおり、システムエンジニアではなく、プログラマーとして活躍する場はあります。
そのためプログラミングが好きなのであれば、システムエンジニアではなくプログラマーとして仕事をしていく道もあるでしょう。
・プログラミングを学ぶ目的がない人
エンジニアはただ職があるからやるというだけでは、なかなか続きません。そこにはまずプログラミングを学ぶ目的が必要です。その目的はプログラミングをしているのは楽しいというものでももちろん構いません。
他にもプログラミングを使ってアプリを作りたいとか、ウェブのサービスを作りたいなど、ある程度目的がないとついていかないものです。エンジニアが仕事の選択肢の1つだいう人は、そこから別の仕事に移る人も増えています。
もちろんエンジニアになってから別の職種に転職するのもありですが、プログラミングをただやり続けるのは苦しくなってしまいます。やはりエンジニアになる以上は、なんらかの目的がある人の方が向いているでしょう。
まずは独学で勉強してみよう!
ここまでエンジニアに向いている人と向いていない人について説明してきました。ただこの文章を読んだだけで、自分がエンジニアに向いているかどうかを判断するのは難しいでしょう。
そこでスタートとして、オンライン講座や、本でプログラミングを学んでみるのが1つの方法です。また若ければエンジニアとして採用してくれる企業もありますので、そういう会社に一旦チャレンジしてみるというのもありです。転職にチャレンジする方は以下の記事を是非参考にしてみてください。
目指せITエンジニア!未経験転職に成功する人の特徴や必要な準備を解説
ここに示したような条件に当てはまり、明らかにエンジニア向かないという人以外は、エンジニアに挑戦してみるのも1つの方法ではないでしょうか。